炎症性サイトカイン産生における小胞体ストレスセンサーの役割の解明

−新規の炎症制御薬開発への手がかり−

炎症性サイトカイン産生における小胞体ストレスセンサーの役割の解明

発表日時 皇冠体育,皇冠比分6年4月11日(木) 11時30分~12時00分
場所 生涯研修センター研修室
発表者

本学医学部 先端医学研究所 生体調節機構研究部
教授 改正 恒康
講師 佐々木 泉

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概要

 インフラマソームと呼ばれるタンパク質複合体は、病原体感染の際には、マクロファージからの炎症性サイトカインインターロイキン-1β (intrerleukin-1β: IL-1b)の産生に関与し、防御応答に必須の役割を果たす。しかし、インフラマソーム機能が過剰になると、自己炎症性疾患、糖尿病?動脈硬化など様々な慢性炎症性疾患の発症、病態の増悪を来す。今回、我々はマウスマクロファージの解析により、小胞体ストレスセンサーIRE1αがインフラマソーム機能に必須の役割を果たしていること、すなわち、炎症性サイトカイン産生を制御する新規の分子基盤を明らかにした。本研究成果は、様々な炎症性疾患の病態解明および新規制御薬の開発に貢献することが期待される。

1. 背景